広島遠藤淳志投手(20)が23日、先発として2桁勝利へ意欲を示した。プロ2年目の今季は中継ぎとして34試合に登板し、34試合に登板して1勝1敗6ホールド、防御率3・16と奮闘。シーズン終了後に先発転向を志願した。来季の目標について「先発ローテーションに入れれば、投げる回数も増える。10勝、2桁勝利を取れたらいいかなと思います」と力を込めた。

来季の先発ローテーションはエース大瀬良と左腕K・ジョンソンを筆頭に、床田、九里、野村、アドゥワ、山口らも候補に挙がる。そして即戦力右腕として期待されるドラフト1位の明大・森下暢仁投手(22)も遠藤のライバルの1人。「競争が激しくなってくると思う。先輩方に負けないように、先発ローテ5、6枚目でいいやではなくて、キャンプの時から本当に上を目指して頑張っていきたい」。貪欲な姿勢で競争を勝ち抜く構えだ。

2月の春季キャンプ中盤から実戦が始まる。対外試合初戦について遠藤は「投げたいですね。アピールすることが大事だと思っているので」。今春キャンプは2軍スタートも、アピールに成功し、途中から1軍昇格を果たした。「(キャンプで)オフシーズンをどう過ごしてきたか見られると思う。コーチ、首脳陣に手を抜かずにやってきたんだなというのをキャンプで見せられたら」と胸を張った。

体力、筋力アップを目指し、12月はウエートトレーニングを重点的に行っている。シーズン中の体重83キロから現在は2キロ増量。さらに5キロ増の90キロを目指し、トレーニングに励んでいる。「1年間投げきる体力がほしい。体重が増えれば体力もつくと思う。体力をつけるだけではなく、ピッチングにつながる体力づくりをしていきたい」。中継ぎで得た経験を糧に、来季先発として進化する。【古財稜明】