野村克也氏「うれしい」継承され続けるノムライズム

  • シダックス野球部OB会であいさつする野村克也氏(撮影・柴田隆二)
  • シダックス野球部OB会で野村克也氏(右)は志太勤最高顧問と乾杯する(撮影・柴田隆二)

ノムラの教えが脈々と受け継がれていく。野村克也氏(84)が、都内で開かれたシダックス野球部のOB会に参加した。03年から3年間監督を務め、同社の取締役最高顧問、志太勤氏(85)や当時の選手らと旧交を温めた。

教え子の多くは指導者になった。日本ハム武田勝投手コーチ(41)立正大・坂田精二郎監督(45)ら、その数は約30人に上る。1人ずつから近況を聞いた名将は「教えを引き継いでくれるのはうれしい。役立ってるとは思ってなかった。人は人を残すのが仕事」と目を細めた。長年野球を教えてきたからこそ、育成の難しさも知る。「見つける、育てる、生かすというのが指導者の使命。どうしても自分の欲が先行してしまう。チームのため、選手のために考えること」と改めてアドバイスを送った。

チームは06年に廃部。昨季限りで引退した元巨人の森福允彦氏を最後に、シダックス出身の現役プロ野球選手はいなくなった。野村氏は「シダックスは消えたけどいい思い出。幸せな野球人生でした。ぜひ野球界のために尽力してほしい」。教え子たちが鍛えた“野村グランドチルドレン”を待ち望んだ。【湯本勝大】

▽日本ハム武田勝投手コーチ 野村監督が楽天を勇退された時以来にお会いした。「1教えて9気付かせる」という指導法を教わった。1人でも人を残せるように指導していきたいです。