プロ野球ロッテのドラフト2位で福島県いわき市出身の佐藤都志也捕手(22=東洋大)が、新人王獲得に挑む。

28日は沖縄・石垣島で、1軍スタートが決定した2月1日のキャンプインに向けて調整した。「12球団の同期の中で、一番ヒット数を打ちたい。1軍にずっと居続けることも大切になってくる」。大学日本代表としても評価された「打てる捕手」として結果を出す決意だ。

18年ドラフトで上位指名された東洋大投手3本柱の女房役を務めた経験値も高い。先発ローテを守って7勝を挙げたDeNA1位の上茶谷、中日2位で4勝の梅津に加え、特に刺激を受けたのは侍ジャパンでも活躍したソフトバンク1位の甲斐野の存在だった。「甲斐野さんからは大学時代から栄養やサプリメントの取り方を教わってきた。プロとして一番大事なことは『1年間戦える体力』と話しているのも聞いた」と背中を追う。

学生時代は夜に授業があったため、都内のキャンパスから埼玉・川越市の寮に帰宅するのは深夜0時近いこともあった。午前2時前後に就寝しても朝練習に備えて睡眠が4時間程度の日も多かった。「プロになって最低6時間は寝るようにしている。学生の時には不規則な生活だったので、朝起きて、ちゃんと食事して、トイレに行って。快食、快眠、快便から見直しているし、1日のタイムスケジュールがしっかりしていると体も動く」。1年目から65試合登板し、日本一にも貢献した甲斐野の成功体験も参考にプロ道を歩み始めている。【鎌田直秀】

◆佐藤都志也(さとう・としや)1998年(平10)1月27日生まれ、福島・いわき市出身。平六小3年でソフトボールを始め、平二中では軟式野球部。聖光学院では甲子園に2度出場。東洋大では2年春に首位打者。3年時以降は大学侍ジャパンにも選出。50メートル5秒9の俊足に加え、二塁送球1秒8台の強肩も武器。181センチ、83キロ。右投げ左打ち。家族は両親と妹2人。血液型B。