西武松坂大輔投手がブルペン投球で、胸元えぐるカットボールを見せた。16日、宮崎・南郷春季キャンプで、7度目のブルペン入り。打席に打者を立たせて、実戦をイメージした。持ち球の変化球を惜しみなくコースに投げ分ける。すると37球目を投げる直前、左打者で打席に立っていた川越に「胸元いくね」と宣言。3球続けてカットボールでえぐった。

打者が目慣らしで入れ替わりで打席に立ちながら、93球投げ終えた。より実戦モードに入り、対打者を強く意識。「カットボールはシーズンでも使っていくし、思うように操れないといけないボール。今から打者をイメージしていく。いいバッターが多いけど、打席の中で仕事をさせないため」と、内角カットの理由を明かした。さらに続けて投球術として「抑えるのが難しいバッターの足だったり、上体を動かしたい。カットは胸元や足元を動かしやすい。左バッターには有効なボール」と強打者を抑えるイメージを高めた。

第3クールで連投し、中1日でコンディションを確認した。「特に問題はなかった」と最終クールでの打撃投手登板へとステップを踏む。「明日(17日)が問題なければBP(打撃投手)がいつになるかという話になる」と、順調にいき早ければ18日にも登板の見込み。「できることなら実戦の前にバッターに投げておきたい。バッターに打ってもらってボールの判断ができる」と次を見据えた。