2年目左腕の阪神川原陸投手が、四国IL・高知との練習試合(安芸)でプロ初登板し、1回を無安打無失点に抑えた。

ルーキーイヤーだった昨年はウエスタン・リーグ開幕前に腰を痛めた影響で登板はゼロ。実戦そのものが、創成館(長崎)時代の18年夏の甲子園で今年入団したドラフト1位の西純矢投手(18=創志学園)と投げ合って以来、実に564日ぶりだった。「時間はかかったけど無駄ではなかった。自分のために時間を使えた1年だった」。2年目でようやく訪れたデビューに笑顔を見せた。

8回に4番手で登板。先頭打者に自らの失策で出塁を許したが、その後は併殺を奪って3者凡退で終えた。最速は142キロを計測した。投球時にスタンドまで聞こえるうなり声を上げ、平田2軍監督も「気持ちが出ているし、そういうものは野手にも伝わるよね」と高評価。けがで出遅れた川原がようやく歩みだした。