オリックスが無観客の札幌ドームで1軍サバイバルを敢行する。29日から敵地で日本ハムと2連戦。西村徳文監督(60)が28日、「宮崎のキャンプは終わった。(2軍降格を)考えないといけない選手もいる。そこ(札幌)で結果を出せば、(3日の)京セラにも呼ぶ」と開幕1軍が当落線上の若手にハッパをかけた。

「1軍合否」の目安となる日本ハム戦など今後のオープン戦は新型コロナウイルスの影響を受け、無観客で行われる。この日、北海道知事が多くの感染者を出している道民に緊急事態を宣言。不要不急の外出を控える要請を出した。オリックスも宿舎からの外出禁止令を出すなど厳戒態勢を敷く。試合は異例の状況下で行われるが、指揮官は活気ある猛アピールを求める。

「開幕まで時間的に余裕がない。この期間で、どんなものを見せてくれるかどうか。打つこと、守ることの内容、結果も重要になる。何人かは対象になるんじゃないですか。(結果が出なければ)下に行かせる」

本拠地初試合の3日ロッテ戦は山本が先発し、股関節の張りで別メニュー調整の新外国人アダム・ジョーンズ外野手(34=ダイヤモンドバックス)も合流予定。チームは開幕モードへかじを切る。閑散とした札幌ドームでのプレーが若手の明暗を分ける。【真柴健】