阪神ドラフト1位の西純矢投手(18)が29日、岡山市内の創志学園高校で卒業式に参加した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、卒業式は保護者は来校せず、卒業生と教職員のみで行われた。式典が行われた体育館には9クラスの代表生徒のみが集まり、他の231人の卒業生はクラスごとに分かれて、中継される式典の映像を見る形になった。

西純は「コロナウイルスの影響でちょっと変わった卒業式にはなってしまったんですけど、日本以外の中国とかでもコロナウイルスで苦しい思いをされている方がいる中で、この卒業式を行うことができたっていうのは良かったかなと思います。多分一生忘れないと思います」と神妙に話した。

野球部での思い出には高校2年生の時に出場した夏の甲子園を挙げた。「すごい鮮明に覚えていて、今だと懐かしく感じるんですけど、本当にあの甲子園があったから今の自分があるんじゃないかなと思います」。卒業式の後には卒部式も行い、チームメイトの同級生約30人に囲まれて笑顔で記念撮影した。「この3年間を振り返ってみていろいろ苦しい思いとかもしたんですけど、最後にこうやって笑って終わることができたので本当にいい3年間だったなと思います」。苦しくも楽しかった3年間の思い出を胸に、プロの舞台に飛び立つ。【磯綾乃】