右肘痛から復帰を目指す阪神才木浩人投手(21)が3日、状態が上向いているていることを明かした。この日は鳴尾浜でネットスローやランニングで約3時間体を動かした。球団広報を通じ「右肘の具合は制限もなく、しっかり投げることが出来ています」とコメントし、復活へ向けて順調に練習を続けている様子だ。

本来ならば3月26日のソフトバンク2軍との練習試合(鳴尾浜)が、昨年5月以来の復帰登板となるはずだった。しかし、新型コロナウイルスの影響で急きょ中止に。「中止を知ったのが当日の朝だったので、楽しみにしてたのが急になくなったのでショックでした」。現在は気持ちを切り替え、限られた環境で前向きにトレーニングに励む。寮の部屋の中では、さまざまな呼吸法に取り組み始めた。その時に聞くのは久石譲の「Summer」。穏やかな曲に癒やされている。

今春の高知・安芸の2軍キャンプでは、指導に訪れた山本昌臨時コーチからMVPに選ばれるなど絶賛された。「フォームより考え方などを教えていただくことが多かったので、実際に早く試合で投げて新しい考え方で野球がやりたいです」。同臨時コーチからは、昨秋のキャンプから継続的に指導を受けてきた。「昌の教え」をマウンドで披露する日を心待ちにしている。