#開幕を待ちわびたファンへ-。19日にセ・パ両リーグが開幕。異例のシーズンのスタートダッシュを決めるのは、どこか。鍵を握る開幕ローテーションと各ポジションのスタメンを各球団担当記者が予想した。

開幕ローテーションに名を連ねるか微妙だが、上沢が早い段階で復帰できそうだ。開幕延期がプラスに働き、過密日程で台所事情が苦しくなる先発陣に厚みが増す。先発だけでなく、中継ぎもできる金子と加藤はショートスターター、第2先発、ロングリリーフ、勝負どころのセットアッパー起用など、チーム状況に応じて手薄なポジションを補う「バランサー」の役目となりそう。うまく回れば、投手陣全体の肉体的負担も軽減させられる。首脳陣も万能な2人の特長を生かした戦略、戦術を立てて実行していくはずだ。

開幕前に外国人選手に故障者が相次いだことは、誤算だ。開幕三塁候補だったビヤヌエバが5月末に虫垂炎の手術を受け、出遅れが決定。金子らと同タイプのロドリゲスも11日に左膝手術を受けて試合復帰は7月下旬を予定する。1軍外国人枠が増える中で、開幕から2人を欠くことは大きな痛手となったが、練習試合では野村、万波の高卒2年目コンビが打力をアピール。主力野手は昨季とほぼ同じ陣容だが、イキのいい若手の躍動がチーム全体の活性化につながる雰囲気が出てきたのは、いい傾向だ。【日本ハム担当=木下大輔】