161キロ右腕と158キロ右腕のぶつかり合い必見! ソフトバンク千賀滉大投手(27)が10日、オリックス山本由伸投手(21)との初対決を心待ちにした。ペイペイドームで投手練習に参加し、11日オリックス戦の先発に向けて調整。相手先発は山本で、球界を代表する右腕同士の投げ合いに向け「すごく楽しみにしています」と声を弾ませた。

ともに意識し合う存在だ。昨年のオールスターで意気投合し、球場で会えば話をする仲になった。「毎回毎回、ぼくのことは気に入ってくれていると感じます」。今年5月の自主練習期間中に千賀が自身のSNSにキャッチボール動画をアップすると「フォームを変えましたか? 何を意識していますか」とすぐに連絡が来たという。千賀は「意識高く生活しているから、すぐに気がつくんだなと思いました」と感心。年下右腕の投げるボールだけではなく、研究熱心な姿勢にも一目置いている。

最も楽しみにしているのは、ベンチから山本の投球を観察することだ。「あれだけのボールを放れる選手。横から見るのは初めてかな。伝わってくるものがあると思うので、それを感じたい」と目を輝かせた。そのためにも、自らがチームを勝ちに導く投球をすることが大前提。「まずは自分がちゃんとしないことには。何も感じられる余裕がないまま終わるのはもったいない」と気合を入れた。

チームは先週の楽天6連戦に2勝4敗と負け越した。本拠地に最下位オリックスを迎える6連戦へ「仕切り直していい戦いがしたい」と初戦必勝を誓った。【山本大地】