栗山監督「育てながら勝つ」掲げ通算600勝あと2

通算600勝へあと2勝と迫っている日本ハム栗山英樹監督(59)が、11日から始まる敵地でのロッテ6連戦(ZOZOマリン)で“育成のハム”の真価を示して節目に到達する。10日、北海道から千葉へ移動。暑さが心配される敵地の屋外球場は、用兵が重要なポイント。0・5ゲーム差の3位ロッテを直接たたき、一気に上位浮上を狙う。

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節目の通算600勝へ、あと2勝。栗山監督にとって、ロッテ6連戦は真価を問われる戦いになりそう。

4連勝の勢いそのままに、真夏の敵地に乗り込む。8月に入って6勝1敗。8日には疲労蓄積が心配された守護神の秋吉をベンチから外し、1点リードの終盤に、堀と玉井を大胆起用。「優勝するためには若い力が必要」と、未来を担う両腕に、僅差の勝ちパターンで大きな経験を積ませた。

さらに、今月1日の2軍戦で完投勝利を挙げた20歳の北浦も、8日に今季1軍初昇格。杉浦、マルティネスの2投手が登録を外れている今カードでは、先発での起用がありそうだ。

3位ロッテと0・5ゲーム差の4位。首位ソフトバンクとも1・5差と大混戦で、終盤勝負になるのは間違いない。「極端な話、レギュラーを3人休ませるとか?」と、常識に縛られずにシーズンを乗り切るプランを模索。毎年「優勝するためにはどうやったらいいかしか考えていない」と逆算しながら、若手抜てきの時期を見計らってタクトを振ってきた。

勝利と育成を両立しながら優勝を狙えるチームを理想とし、実践して積み上げた監督としての598勝。2度の監督就任で球団歴代最多631勝を挙げた「親分」こと故・大沢啓二氏の記録更新すら、今や、はっきりと見える場所にいる。【中島宙恵】