楽天酒居知史投手が首位を守るパーフェクト救援を見せた。2番手で4回から登板し、2イニングを6人でピシャリ。相手に傾きかけていた流れを呼び戻し、今季2勝目を挙げた。「ゼロに抑えられてよかった。ランナーを出さずに6人で終われたことは流れ的にもよかった」と充実感を漂わせた。

先発松井が3回6安打3失点で、わずか60球で降板した。この時点で4-3と1点差に追い上げられていただけに、三木監督は「中盤で試合がバタバタしそうなところを、酒居と安楽(3番手で1回無失点)がまとめてくれて。非常にナイスピッチングだった」とたたえた。

今季ロッテへFA移籍した美馬の人的補償として、楽天へ加入した。同じくロッテからきた涌井は現在7勝と大活躍。酒居も数字には表れにくいが、中継ぎとして重要な役割を担う。酒居は「(直近3試合で失点と)最近やられている試合が多いので、これから継続して結果を残していきたい」と意気込んだ。

▽楽天三木監督(3回で降板した先発松井について) ボール先行でなかなか自分のペースで進められなかった。反省点は多いと思う。次回先発? チームのために、松井にとって何をどう進めていくのが良いか。しっかり考えながら判断したい。

▽楽天松井(今季4試合目の先発で3回3失点KO。今季初勝利ならず) カウントが苦しくなってストレートを狙われてしまいました。そういうところを修正しないとダメですね。

▽楽天牧田(5年ぶりセーブ。楽天加入後は初) 最後の方の3アウトを取るのは本当に大変なことなんですけど、そこばかり意識すると自分のボールが投げられないので、1球1球、バッター1人1人いくというところですね。