球界屈指の癒やし系。DeNA柴田竜拓内野手(26)をクローズアップする。

今季はここまで(試合前時点で)71試合に出場し、打率2割7分3厘、1本塁打、15打点。前夜に続き「6番・遊撃」で2試合連続スタメンに名を連ねた。8月は打率1割8分台と苦しんだが、9月は3割2分4厘とジャンプアップ。身長167センチ、体重68キロの小兵から#豆柴#かわいい#シバ包囲網のハッシュタグが展開されている。

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▼1回裏 守備は黒子に徹し、機会なし。

▼2回表 1死二塁の先制機で第1打席。初球は114キロカーブを見逃し。2球目は140キロ直球を空振り。3球目は133キロ変化球を余裕で見送り、4球目は143キロ高めの直球をカット。ややバットを短く握りなおした5球目は117キロ外角カーブを見送って、カウント2-2に整える。6球目の内角133キロ変化球を一ゴロの進塁打。最低限の役割をきっちり果たした。なお、続く伊藤裕が右飛に倒れ先制はならず。

▼2回裏 1死一塁。広岡の遊撃への打球を軽やかなステップで捕球するも、併殺を狙った二塁への送球がそれ、痛恨の適時失策。伊藤裕との二遊間のコンビは今季初で、痛い連係ミスが出た。1点でしのぎ、険しい表情でベンチに引き揚げ、ラミレス監督とひと言、ふた言、会話を交わす。

▼3回裏 1死一、二塁。西浦のほぼ定位置の遊ゴロを今度はきっちり併殺を完成させる。「遊-二-一」で一丁あがり! 

▼4回表 1死一塁でシバ出動。初球内角139キロを積極的にスイング。一塁走者の宮崎はフォースアウト。伊藤裕の2球目が捕逸となり二塁へ進塁。2死一、二塁でピープルズが遊ゴロに倒れて得点ならず。

▼6回表 1死走者なし。カウント3-1からの5球目、140キロ内角球をコンパクトに振り抜くも一ゴロに倒れる。この日はここまで3打席連続で一ゴロ。全力疾走も反撃のきっかけをつくれず。

▼8回表 2死一塁。投手マクガフと対戦。152キロ見送ってボール。152キロ見逃し。139キロフォークを空振り。追い込まれた…。152キロ膝元の直球を軽やかに避けてボール。152キロ高め直球をカット。粘る。粘れ。152キロ内角直球をカット。粘る。粘れ。139キロをはじき返すも二ゴロに倒れる。

▼8回裏 1死一塁。西西浦の強烈なライナーを落ち着いてグラブに収め、遊直に仕留める。大量点を追う苦しい展開。9回へ向けて小走りにベンチに引き揚げる。

 

◆柴田竜拓(しばた・たつひろ)1993年(平5)12月16日生まれ。岡山県出身。岡山理大付から国学院大。大学日本代表で出場したハーレム国際大会では最優秀守備選手。15年ドラフト3位。右投げ左打ち。