広島大瀬良大地投手(29)が9日、広島・廿日市市内の大野練習場でリハビリを公開した。大瀬良は9月16日に「右肘関節鏡視下遊離体摘出・骨棘(こっきょく)切除・滑膜切除」の手術を受け、現在リハビリを続けている。

大瀬良は今季2年連続開幕投手を務め、開幕から2試合連続完投勝利を挙げた。7月25日に出場選手登録を抹消され、1軍に同行しながら中14日でローテーションに復帰したものの、9月6日に「コンディション不良」を理由に今季2度目の登録抹消。同16日に群馬県館林市内の病院で手術を受けたことを球団から発表された。この日、ストレッチやランニングを行った右腕は「チームを離れたことは残念に思っている。今はやれることをしっかりして、いいパフォーマンスをやれるようにと思っています」と心境を明かした。

手術決断は来季を見据えたもの。開幕はもちろん、来春キャンプにも間に合う見通し。「抹消になった時点で今季(中の復帰は)はきついなと思った。引きずっても仕方がない。前向きにとらえて、いいステップを踏んで春のキャンプ、開幕へ向けていい形で進めていくのが判断した要因でもあります。レベルアップして戻ることに越したことはない。そこを目指していきながら、です」。エースとして迎えたシーズンを不本意な形で終えた右腕は、一足早く来季へ向けて始動している。