第91回都市対抗野球大会(22日開幕、東京ドーム)に2年連続出場するヤマハが、パナソニックに4-2で快勝した。7番指名打者の網谷圭将(23)が、2回裏1死一、二塁の好機で左越えの先制3ラン。相手左腕の内寄りカットボールを捉え「バットの先だったが、うまく乗ってくれた。打球も良い角度で上がった」と手応え十分だった。

9月の都市対抗東海地区2次予選では序盤、結果を求めすぎて調子を崩した。だが「ファーストストライクを振る」をテーマにしたことで、打撃に積極性が加わった。同第3代表決定戦の三菱自動車岡崎戦で2安打1打点と結果も残し、精神面が充実。現在の好調につながっている。

今秋ドラフトで同僚の池谷蒼大投手(21)がDeNAから5位指名された。同チームに所属した網谷は、2歳下の左腕に「若い選手にチャンスをくれるチームだから頑張って」と激励しつつ、刺激も受けた。「自分はヤマハに拾ってもらった身ですが」と前置きした上で「またプロから声をかけられるぐらいに結果を出したい」と拳を握った。

チームは4日からJABA伊勢・松阪大会に参戦。都市対抗前の貴重な公式戦に、網谷は「チャンスでの1本にこだわりたい」と腕を鳴らした。【河合萌彦】

 

○…池谷はこの日、出番なし。二塁塁審など裏方の仕事をこなした。先月26日のドラフト当日は安心した様子だったが、「現在は都市対抗に向けて頑張っているので」と戦闘モードに入っていた。ドラフト後に行われた実戦2試合は未登板も、焦る様子はない。JABA伊勢・松阪大会の登板も未定だが「投げる機会があれば、都市対抗に向けてチームに良い流れをつくる投球をしたい」と話した。