日本ハムのベテラン鶴岡慎也捕手兼任バッテリーコーチ(39)が、40歳になる来季も現役を続行する意向であることが6日、分かった。

昨季からコーチを兼任。18年目の今季は新型コロナウイルスによる試合数減に加え、コーチとしての役割が大きく、自己最少の18試合の出場にとどまった。出場機会こそ少ないものの、17打数5安打で打率2割9分4厘を記録しており、現役への意欲は、まだまだ衰えていない。球団側は兼任コーチとして、契約を更新するとみられる。

昨季限りで田中賢、実松が引退し、日本ハムの東京時代を知る、ただ1人の現役選手になった。昨オフには「野球選手として、泥臭くやっていきたい」と話しており、来季も若手育成に力を注ぎながら、ベテラン捕手としてチームを支えることになりそうだ。

入団を控える来季新人たちにとっても、朗報だ。ドラフト1位伊藤大海投手(23=苫小牧駒大)の憧れは、ダルビッシュ(現カブス)。鶴岡と言えばダルビッシュの“正妻”としての印象が強く、09年にはゴールデングラブ賞も獲得した。メジャーで活躍する偉大なOBの投球術を熟知している鶴岡の存在は、興味深いに違いない。

今季の日本ハムは開幕からバッテリーミスが目立ち、捕手陣の整備は緊急の課題となっている。チーム最年長。自然と人望を集める明るい性格と、チームの常勝時代を支えた経験を武器に、19年目も二足のわらじで臨む。