今秋ドラフトで指名された県勢2選手が9日、指名あいさつを受けた。DeNA5位のヤマハ・池谷蒼大投手(21)は、浜松市内の同社で球団関係者4人を迎え、プロに臨む意気込みを語った。広島育成1位の磐田東高・二俣翔一捕手(18)は、磐田市内の同校で担当スカウトと対談。1日でも早く、支配下契約を勝ち取ることを誓った。

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磐田東高の二俣は、広島・松本有史スカウト(43)と話し終え「緊張しました」と汗をぬぐった。今ドラフトで球団唯一の育成指名選手。「プロに入ってからは、みんな一緒でゼロからのスタート。アピールポイントの肩を生かして、1日でも早く支配下になれるように頑張りたい」と抱負を語った。

球団には、よく知る先輩がいる。2017年育成3位の佐々木健投手(21=小笠高出)だ。黒潮野球スポーツ少年団(御前崎市)でともにプレー。実家も近所で、幼いころからキャッチボールをしていたという。「懐かしい話をしてみたい」と二俣。プロでの再会を見据え、心を躍らせた。

自他ともに認める練習の鬼で、広島の猛練習も歓迎する。「試合よりも練習が好き。そういう環境でやれることに感謝したい」。現在は、走り込みや筋トレなどで基礎体力の強化に努める。課題の打撃にも磨きをかけ「いつかは日本を代表する“打てる捕手”になりたい」と息巻いた。

この日、松本スカウトから広島・佐々岡真司監督(53)直筆サイン入りのドラフト会場入場パスを渡された。貴重品を手に「入るからには、チームの日本一に貢献できるように頑張りたい」と力を込めた。【河合萌彦】