巨人から戦力外通告を受けていた吉川大幾内野手(28)が現役引退することを25日、表明した。現役続行の道を模索し、合同トライアウトを受けたが、オファーはなかった。「応援してくれた家族や友人の思いに応えられず、悔しいですが、感謝の気持ちしかないです」とケジメをつけた。

涙の4年間から、はい上がった。10年ドラフト2位で中日に入団。託された背番号は立浪和義の「3」だったが、期待に応えられず、「3番返せ」と痛烈なヤジ。ノックでは涙を流しながら、食らいついたが、わずか4年で戦力外通告を受け、巨人に移籍した。

5歳から始めた野球人生に別れを告げる。「寂しいです。PL学園出身の選手が少なくなって、申し訳ない気持ちもあります」。今後は巨人のスコアラーに転身する予定で「野球がめちゃめちゃ好きなんで、一生携わっていきたいです」と“生涯野球人”を誓った。