<オープン戦:DeNA9-5日本ハム>◇9日◇横浜

日本ハムの“新1、2番”が魅力を存分に発揮した。初回、1番西川遥輝外野手(28)、2番近藤健介外野手(27)が四球を選んでチャンスメーク。1死一、二塁から4番中田の1号3ランで先制した。栗山監督は「本当に2人(西川、近藤)の特長、そのままだよね。狙っている通り」と手応えを隠さなかった。

高出塁率を誇る1、2番は相手にとって脅威だ。西川の昨季の出塁率は4割3分でリーグ4位、近藤は4割6分5厘と2年連続で最高出塁率。四球数では西川が1位(92個)で近藤が3位(89個)。6日巨人戦に続いて試した栗山監督が「2人がつながっているのは嫌だと思う」と話すように初回から相手先発に重圧をかけられる。

この1、2番を固定するには新3番打者の台頭が必要となる。昨季は西川と近藤が1、2番で並ぶことがなかったのは、どちらかが3番を務めていたからだ。

この日は6日に続いて3年目の野村が3番に入った。昨季は21試合出場で18打点と勝負強かった成長株は、初回と3回の好機を生かせなかった。栗山監督は野村の3番起用について「(野村の)調子を上げたい、オレの意図はあった」と前置きした上で野村が新3番になる可能性に期待した。

栗山監督 まだ勉強しないといけないことがある。でも、それを1つ1つ生かしてくれると思う。(3番野村に)最初からこだわることはないけど、いつかは打ってほしいし、みんなが(3番を)取りにいかないとチームが勝ちきらない。

新1、2番を生かす新3番が現れれば、4番中田へと続く流れの中で、初回からビッグイニングを期待できる新打線が完成する。【木下大輔】

▽日本ハム中田(初回にオープン戦1号3ラン)「ハルキ(西川)、コンちゃん(近藤)は断トツで出塁率が高い。簡単に四球を選んでいるように見えるけど、すごく技術が高いこと。その中で自分たちクリーンアップが、いかにランナーをかえせるか。今日の流れは、すごくよかった」

▽日本ハム野村(初回と3回の好機は凡退も5回に2号ソロ)「西川さんと近藤さんの出塁率を見れば(3番打者は初回から)走者がいる形で回ってくることが多い。なんとか走者をかえしたいなって思いますし、後ろに中田さんがいるので思い切っていける部分もある。(本塁打はバットの)ちょい先だったんで、風かなって思いますね」

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