開幕に向けて準備が整ってきた。巨人岡本和真内野手(24)がオープン戦2号を放った。17日の中日戦(バンテリンドーム)、2点リードの5回の先頭。松葉の初球141キロ直球を、バックスクリーン右にたたき込んだ。「ホームランよりも、1発で仕留められたところが良かった」。今季初本塁打を放った13日のオリックス戦の翌日からは、11打数5安打と右肩上がりに調子を上げている。

昨季のセ2冠王が目を見張る新人がいる。17日の西武とのオープン戦で6号弾を放った阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22=近大)だ。「いつも見ますよ。すごいなと。1本1本が全部いいですもんね」と絶賛。14日の阪神とのオープン戦(甲子園)では、三塁守備中に左翼席への1発を目にしており「僕の頭上を越えていく打球のスピードが尋常じゃなかったです」と振り返った。

自身は昨季、31本塁打、97打点で初のタイトルとなるセ2冠を獲得。周囲からは「すごい」「尋常じゃない」という目を向けられる中「去年は去年なので。今年になった時点でそんなことは1ミリも思っていないです。去年が良かったから、今年いい保証なんてないので。どんな形であれ、泥臭くいきたいなと思います」と冷静だった。

26日のDeNAとの開幕戦まであと8日。一時は8分3厘まで沈んだ打率も4試合連続安打で2割4分3厘まで上げてきた。「開幕までにしっかりやれれば。開幕で勝てるように、僕もそこに貢献できるように頑張りたいです」と誓った。今年も変わらず、セ界に襲いかかる。【久永壮真】