中日福谷浩司投手(30)が、待望の今季初勝利を挙げた。ともに未勝利のDeNA浜口との開幕投手対決で、8回4安打無失点と力投。0-0のまま降板したが、9回に高松の自慢の足を生かした勝ち越し劇で、チームに今季初の連勝をもたらした。

「変に守りに入ったり、低め低めに(投げよう)とか。そういうことはやらないと決めていた」。

5回まで毎回走者を背負った。目の前の打者に集中し、腕を振り続けた。150キロの直球と140キロ台後半のツーシームで、強力打線を封じた。4安打も全て単打。昨季3割6分4厘と打ち込まれたソトも、4打数無安打に封じた。

オープン戦最終戦でフォームを改造するなど、試行錯誤が続いた。開幕から3試合は全て失点。前回15日巨人戦は4回5失点で初黒星を喫した。「上半身の硬さが抜けない」(福谷)という体調面の違和感をオフに通う三重県の「みどりクリニック」やチームトレーナーに相談し、解消に努力。「やろうとしたことができた」と快投につなげた。

「初勝利は意識しなかった。ゲームを作れなかった歯がゆさがあった。チームが勝てたのが一番」。開幕投手が目を覚ました。【伊東大介】

▽中日与田監督(初の連勝に)「1つ1つ勝ちを増やさないといけない状況。何とか乗っていきたい」

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