オリックスがヤクルト小川に交流戦通算3敗目を喫する中、スティーブン・モヤ外野手(29)が一矢を報いた。

3回1死満塁、4回1死一、二塁など反撃機をつくるも、最後は小川にかわされ、6回まで無得点。0-6で終盤7回を迎えた。先頭のT-岡田が、三遊間を大きく空けた相手の“Tシフト”を破る三遊間への安打(記録は遊撃内野安打)で出塁。ここから2死一、三塁の好機をつくり、中嶋監督は代打にモヤを指名。モヤは小川の初球スライダーを捉え、右翼スタンドぎりぎりに運んだ。

「甘く入ってきたスライダーをしっかりとスイングすることができたし、ホームランといういい結果になってくれてよかったよ。まだ(3-6と)負けているし、なんとか追いつけるように、この先もチーム全員でファイティングポーズを崩さずに戦っていきたいね」

モヤは試合中に意気込みのコメントを出したが、8回にヤクルト・オスナが3号ソロ。これがダメ押し弾になり、5月は9勝12敗1分けで、負け越しが決まった。

新型コロナウイルス感染拡大抑止に向けた緊急事態宣言で、オリックスは本拠地・京セラドーム大阪では無観客の中で戦ってきた。大阪府のイベント制限が平日に緩和されることを受け、週末は未定ながら6月8日巨人戦から入場者を上限5000人として開催する。ファンの前で、また躍動する姿を見せていく。【堀まどか】