DeNAは4年連続日本一のソフトバンクと引き分けた。

今季8度目のドローだが、三浦監督は先発で6回4安打1失点と好投した中川虎大(こお)投手を評価。「攻めた投球をしてくれた。(6回は1失点したが)しっかり腕を振って攻めたと思う。捕手の伊藤光がうまくリードしてくれた。今日は攻めの投球ができて、本人にとっても大きな財産になったと思う」と手放しでほめた。

6回を投げ終えると、三浦監督はベンチで中川に声をかけた。「ナイスピッチング。代わるぞ」。常々口にする「攻めの投球」を体現したことがうれしかった。「今日、大きなものをつかんだ。ボール自体はいいものを持っていた。ゾーンの中に自分のボールを投げられた」。最速154キロを記録した直球に、スライダー、フォークボールを真っ向から投げ込んだ。最速をマークしたのが、6回の最終打者となった甲斐に対して。気持ちを奮い立たせる様子に「ハマの番長」も目を細めた。

中川は「先のイニングを考えず、1人ひとり全力でアウトを積み重ねていくことを意識して投げました。(伊藤)光さんのリードや野手の皆さんに守ってもらってゲームを作ることができました。ストレートに力が伝わっていたので、打者に向かっていけました。先制してもらったのに追いつかれてしまい申し訳ないです。しっかりと準備して次回登板も頑張ります」と話した。三浦監督も「自分でつかんだと思う」と次回も先発で起用することを明言した。

これで今カードは1勝1分け。9年ぶりのソフトバンク戦勝ち越しは、3日に持ち越された。三浦監督は「もう1点が遠かったですけど、内容自体は悪くない。結果、引き分けは受け止めて、明日につなげていくだけ」と前を向いた。