エンゼルス大谷ばりの二刀流の活躍を見せた。巨人戸根千明投手(28)が投打で躍動した。まずは本職のマウンドから。2回1死一、二塁、本調子とは程遠い先発サンチェスの後を受けて2番手で登板。2つの内野ゴロでピンチを切り抜けた。

その裏の攻撃だった。3点を取って逆転し、なおも2死二、三塁。追い込まれてからの3球目フォークに食らいつき、中前適時打。これがプロ7年目、2打席目にしてプロ初安打初打点となった。ベンチに戻ると、チームメートから盛大な祝福を受けた。

昨季は2軍で本格的に二刀流に挑戦。イースタン・リーグで野手として13試合に出場し、打率1割5分2厘、2打点だった。今季は投手に専念。試合前時点で中継ぎとして13試合に登板し、防御率3・94だった。