扇の要は譲らない。ヤクルト古賀優大捕手(22)が、攻守でアピールした。

中村が2日、発熱のため特例2021で選手登録を抹消され、チャンスが回ってきた。2回2死二、三塁で二塁強襲の2点適時打を放つなど、4安打3打点でチーム3連勝に貢献。「初めてこんなに打てて気持ちいい」と笑顔で汗を拭った。昨季まで通算2打点の男がバットでも魅了してきた。

守備での貢献も変わらない。奥川や金久保ら若手投手陣相手に先発マスクをかぶることが多かったが、この日は小川とタッグ。「リズムに乗れるようにテンポを意識してリードした」。ベンチで小川と攻め方について話し込みながらの試合だった。ストライク先行で、8回まで96球で無失点。9回に1失点も、エースの完投7勝目を導いた。

今季先発した19試合で、13勝4敗2分けと圧倒的な勝率。テンポを意識したリードで、流れを引き寄せる。目指すは正捕手奪取。「去年もたくさんチャンスをもらったが、打撃の方でいかせなかった。今年もたくさん試合を出させてもらって、ここ何試合は打つ方でも貢献できている。ここから気を引き締めて、守備からしっかりやっていきたい」。結果で壁を打ち破ろうとしている。【湯本勝大】

ヤクルト高津監督(古賀について)「今日は打つ方で目立ったが、まず第一に投手の信頼を得てそこに座っていることが第一。そう考えたら、もっとこれからかなと思う。(4安打は)3年分です」