阪神先発伊藤将司投手(25)が7回4安打無失点で、阪神新人では14年岩崎以来の5勝目を手にした。雨が降る中でも制球を乱さず「低めに集めることは常日頃やってきた」と自信を持って腕を振り、チームの連敗を2で止めた。

最大のピンチは7回裏2死満塁。直前にストレートの四球を出し、マウンドに来た矢野監督から「お前に任せたぞ!」とゲキを受けた。「一言をいただいて引き締まった。ピンチの場面で自分の投球ができた」。松山に対し2ボールから低めの133キロを打たせ二ゴロに打ち取ると、バシッとグラブをたたいた。

4回まで無安打投球で、5回は初めてヒットを許して無死一、三塁のピンチを招いたが、遊撃中野の好守に救われた。防御率は2・23でランキングの“隠れ2位”に浮上。次戦の10日巨人戦(甲子園)に予定通り中6日で回れば、7回1/3で規定投球回に到達する。「やっとチームに貢献できた。どんどん波に乗って勝っていきたい」と力を込めた。

◆伊藤将の規定投球回到達 中6日のローテーションを守るとすると、次回登板は10日巨人戦。それまで中止がないと仮定すると、その試合はチーム80試合目。阪神投手の規定投球回は80イニングとなっている。伊藤将の通算投球回数は現在72イニング2/3であるため、次回登板で7イニング1/3以上を投げれば規定投球回を満たす。