<西武2-3オリックス>◇4日◇メットライフドーム

オリックス宮城大弥投手の人懐っこい性格は、野球でプラスの作用をもたらしている。

同じ左腕で9歳上の山崎福は宮城に“弟”のように接している。「日頃、一緒にいると、どんどんかわいく見えてくるんです。すごく近寄ってきてくれるので、あまり先輩とは思われてないのかなと…。良い意味で、です」。2月の宮崎キャンプで初めてキャッチボールをした際に「カーブ、どんな感じで投げていますか?」と聞かれ、自分なりに答えた。距離の詰め方のうまさとともに「宮城は器用。すぐ自分のものにできるタイプ」と吸収力の高さに驚いたという。

チームメートの山本も「みんなに愛されてますね。つい、いじっちゃいますね」と宮城をかわいがる。また右肘負傷で調整中の山岡も「軸がしっかりある。なんでも逐一聞いてきますし、向上心がある」と認める。宮城本人の考えはシンプルだ。「みんな同じ18・44メートル。どう使うか、見て勉強しています」。伸び盛りの19歳は成長を求めて、先輩の胸に飛び込んでいる。【オリックス担当=真柴健】