DeNA三浦大輔監督(47)が27日、母校の高田商が全国高校野球選手権奈良大会の準決勝で強豪の天理に逆転サヨナラ勝ちしたことに涙腺が緩んだと明かした。「最後まであきらめない姿勢。映像で見てうるっと来た。携帯で速報見て、ネットで映像を見た。逆転されて逆転サヨナラとあって。動画見て。感動したというか。諦めない姿勢は最後、全力疾走していたから」と興奮気味に語った。

高田商は5-4で迎えた9回表に2失点し、逆転された。しかし、9回裏に2点を奪い、逆転サヨナラ勝ちを収めた。

三浦監督は91年夏の奈良大会決勝で、谷口功一(後に巨人にドラフト1位で入団)擁する天理に1-3で敗れていた。「高校時代を思い出します。もう1つなんで思い切って諦めずに」と、自らのライバルを倒した後輩にエールを送った。高田商が夏の甲子園に出場すると1963年(昭38)以来夏は58年ぶりになる「僕の時が28年ぶりと言っていた。あれから30年ですか」。47歳になった「ハマの番長」はしみじみと語った。【斎藤直樹】