阪神が連敗を「3」でストップした。先発秋山拓巳投手(30)が7回4安打無失点の好投で9勝目。矢野燿大監督(52)は勝利に導いた右腕の投球を絶賛した。

矢野監督の一問一答は以下の通り。

-先発秋山が三塁も踏ませない好投

いやぁ、申し分ないよ。もちろん、あのまま行かせてやりたかったっていうのもある。まあでも(7回の)最後、木下(拓)かな? 相性もあんまりよくないところやったけど、2死一塁やったけど、しっかりラストだっていう思いで投げてくれた。そういうところではアキのピッチングが、今日の試合のほぼすべてっていうか、そんな内容だった。

-青柳とハーラートップタイがチームに2人

まあそれは途中だから。それはプラスに捉えて、もちろん狙っていけばいいし、狙えるものはやっぱりとればいい。それよりも自分のピッチングであったり、自分をより高められる、もっといい内容のアウトを取るとか、やっぱりそっちに気持ちを持っていったほうが(いい)。常に俺らは数字に追われてしまうから。そういうのは動いちゃうんでね。俺はあんまりそっちに気持ちをとられないほうが、それがモチベーションとして上げるのはいいんだよ。俺はそういう風に思っている。

-先制点はロハスだった

1発で仕留めるっていうところで、いい内容のホームランやった。慣れてきているっていうかね。そういう部分もあるんじゃないかなと思う。

-右打席で結果が出始めた

どっちかというと対応力は左の方があるなというのはあるけど、右でも打ってくれるというのは、もちろんこっちとしては必要なこと。そういうところをもっともっとアピールしてもらいたい。そうなれば相手はより嫌なんで。右でも、もちろん左でも打ってほしい。

-結果が出ていなかったころと違いは

ずっと見てきているわけじゃないから、ロハスのことが全部わかっているわけじゃないけど、日本の審判のことであったり、配球であったり、攻め方であったり、そういう部分もある程度やらないダメだし、コロナでなかなか来られない状況の中でスタートしたんでね。外国人選手の枠の争いももちろんある。本人の中で慣れてきた、結果が出ているというところでは、気持ち的にも落ち着いて打席には入れるというところはあると思う。

-外国人枠ではマルテもいるが

それは俺が判断するから。いい悩みだし、それがあること自体は俺はいいことだと思っている。チームにマイナスなことじゃないんで。俺が全体のことを考えて俺が判断させてもらう。

-打線を組み替えた

健斗(糸原)がちょっと、疲れもあるしね。アイツが引っ張ってくれていたところは今までもあったんで。ベンチから見るということでまた、気持ちのリフレッシュもある、体のリフレッシュもある。逆に言うと聖也(木浪)がそのワンチャンスをしっかりものにしてくれたのは健斗にとってもいいし、チームにとってもいいこと。聖也は少ないチャンスをものにしてくれたかなと思う。

-6回にエンドランも決まった

中野が決めてくれたのが大きい。ボールで当てるのが難しいコースやと思うけど、何とか食らいついてくれたからこそ、あの1点が入った。もちろん、1点ではバッテリーも苦しいんで。中野がよくそういうところで決めてくれたかなと思う。

-いい勝ち方

勝ち方としてはもっといい勝ち方をしないとダメだから。悠輔(大山)はいい打球を捕られたとかあったけど、(打線の)中心のところで返していくのは俺らが上を目指す上では必要なところ。きょうの試合を2-0で勝ったからいいとは思わない。