オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(30)が、1点を追う2回1死から左中間に一時同点に追いつく20号ソロを放った。フルカウントまで粘っての9球目、楽天早川の148キロ直球を強振。詰まり気味に高々と上がった打球は風にも後押しされ、そのまま着弾した。

ダイヤモンドを1周した杉本は、一塁側ベンチ前で「昇天ポーズ」を披露してファンを喜ばせると「感触としてはちょっと詰まっていたのですが、うまく風に乗ってくれたと思います」とコメントした。

和製大砲誕生の雰囲気が漂う。球団の日本人右打者の20号到達は03年山崎武司(22本)、谷佳知(21本)以来18年ぶりで、合併後は初の到達となった。

今季は主に4番を務める杉本だが、この日は6月22日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)以来、26試合ぶりに4番を外れ、5番スタート。プロ6年目で初の20発をチーム一番乗りで決め、着々とアピールを続けている。【真柴健】