楽天先発の田中将大投手(32)が今季最多125球の力投を見せたが、8回7安打4失点で勝敗はつかなかった。120球を超えたのは8年ぶり。

西武打線の粘りにも負けずに抑えた。1~3回までにフルカウントを7度つくられるも、1巡目はパーフェクトに抑えた。

だが、1点リードの4回。先頭源田にこの日初安打を許すと犠打で1死二塁とされる。森に初球を左越え適時二塁打とされ同点に追いつかれると、続く中村に勝ち越し適時打を打たれた。外崎に右前打でつながれ、1死一、三塁の場面で栗山に中犠飛を許した。

それでも、5回以降は粘り強く援護を待った。7回まで得点を与えず、1点のビハインドを維持した。7回を投げ終え109球も続投。だが8回、先頭川越に初球スライダーを右翼席へ運ばれた。痛恨のソロを浴び、思わず首をかしげ、唇をかんだ。

ヤンキース時代は14年の118球が最多。13年11月3日、巨人との日本シリーズ第6戦での160球以来となった。

以下、一問一答

-投球を振り返って

前回の登板よりは良かったと思います。途中制球が利かないところがありましたが、そこから立て直していけた。でも先制してもらってから3失点の取られ方が良くなかった。1点差で終盤の先頭打者で初球の投げミス。構えているところと全然逆行って、それがしかもホームラン。失点の仕方が最悪だったし、せっかくそこまで粘って、フラストレーションのすごくたまる最後のイニングだったなと思います。

-8回の続投は自らの判断

そうですね。『どう?』と聞かれて『大丈夫です、行きます』と答えました。それで打たれてしまっているんで何の格好もつかないですけど。

-終盤の投球での意識は

今日は移動ゲームでしたし、何とか自分が少しでもいい投球をして長いイニングを投げられればいいと思っていました。でも4点取られてしまっているので、ダメだなと思いますね。自分なりに意識している部分はありますけど、その辺の評価は自分で語ることじゃないと思いますし、こういうことをやってますというのは自分で言うものじゃないと思うんで、その辺は周りが評価することだと思うし、周りがいろいろ言ってくれることだと思います。

-8年ぶりの120球超え

ゲーム中盤ぐらいで乱れましたけど、もう1回立て直して投げられたという手応えは自分の中でありました。打たれた結果は結果としてもちろん受け止めないといけない。反省をもちろんしないといけないですけど、だからと言って全てが全てダメだったっていう台無しになるっていうわけでもない。全て自分で受け止めて前にまた進んでいかないとなと思います。

-試行錯誤も重ねていた

そういうのも含めて良かったところは間違いなくあったと思います。ただ、繰り返しですけど失点を繰り返してしまったし、チームの勝利につながらなかった。そういう投球はすごく残念だったなと思います。いいところはいいところでしっかりと見て、次につなげていきたいと思います。

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