ロッテ2軍が記録的猛攻で、7年ぶり11度目のイースタン・リーグ優勝を決めた。DeNA戦の1回裏にNPB記録となる1イニング17得点。1時間2分12秒の猛攻に、2軍戦中継チェックが日課の井口資仁1軍監督(46)も「練習に出ようと思ったらなかなか出られなかったです」と笑った。

鳥越裕介2軍監督(50)との連絡をこまめにし、選手の現状確認に努めてきた。「1、2軍しっかり共有し全てやっているので、すきのないゲームをファームでもしているので、これだけ勝てているんじゃないかと思います」と手応えを口にした。4月には破竹の14連勝。9勝の森、2完封の佐藤奨、セーブ王確定の小沼など、育成選手もチームの主軸で活躍した。

日本一をかけ、10月9日のファーム日本選手権(ひなたサンマリン宮崎)に挑む。鳥越2軍監督は「イースタン代表として恥ずかしくない試合を」と意気込んだ。

◆イニング最多得点

1軍では09年ロッテが6月11日広島戦の6回に記録した15点があり、初回に限ると98年ヤクルトが4月22日中日戦の13点が最多。2軍の最多は18年楽天などが記録した13点だった。ちなみにメジャーでは、近代野球とされる1900年以降の最多が17点で、53年レッドソックスが6月18日タイガース戦の7回に記録。初回の最多は52年ドジャースが5月21日レッズ戦で記録した15点で、初回の17得点はメジャーでも例がない「世界初」の記録となった。