低迷が続く日本ハム再建の中核に、2人のビッグネームが浮上した。東京オリンピックで野球日本代表「侍ジャパン」の監督を務めた球団OBの稲葉篤紀氏(49)が、ゼネラルマネジャー(GM)に就任することが23日、分かった。吉村浩チーム統轄本部長兼GM(57)はGM職を退き、本部長職に専念する見通し。また、新監督の有力候補として、同じくOBの新庄剛志氏(49)の名前が挙がっている。

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中堅・新庄、右翼・稲葉で06年にリーグ優勝、日本一。稲葉は現役時、スパイクなど用具に「金色」をあしらっていたが、これは1学年上の新庄の助言だった。新庄引退後の07年以降も、稲葉は「勝つこと以外にも、選手みんなで考えてパフォーマンスもしていかなくてはならない」と、思いを“継承”してファンサービスに力を入れた。また新庄が現役復帰を目指していた昨年には、侍ジャパン監督だった稲葉が「賛否あるが、新庄さんがプロ野球にもう1回と言うことで、メディアの取り上げ方も違ってくる。プロ野球という言葉がどんどん出始めるのはいいこと。応援したい」とエールを送っていた。