中日の福谷浩司投手(30)が「ケガの巧妙」でスケールアップを図る。8月末に打球を右足に受け、親指骨折が判明。28日もナゴヤ球場でリハビリに取り組んだが、回復は順調という。復活を目指す右腕は「床反力」を有効活用して、来季はスピード増も含めた総合力アップを目指す。

「軸足の使い方はずっと課題だったのですが、親指をケガして改めて気づいたことがあった。しっかり地面の力を受け取る。それを伝えていく、といったことにより深く取り組んでいます」。

キーワードは「床反力」。文字通り「床から受ける反力」のことで、陸上選手などがより強く意識して取り組んでいるという。「短い時間で(地面から)力をもらうことを意識してランニングもしています」。今季は故障離脱まで18試合に先発して5勝10敗。「来季に向けてパワーアップしたい。スピードも3キロぐらいは上がってくれたら」。新体制でもローテーションの柱を守るカギは「床反力」にありそうだ。