ヤクルトの“代打の神様”川端慎吾内野手(34)が、見事な勝負強さを発揮した。

1-1で迎えた延長11回2死二塁、フルカウントからオリックス吉田凌の7球目、スライダーをとらえて詰まりながらも左前へポトリと落とした。二塁走者の塩見がヘッドスライディングで生還し、ついに勝ち越しの1点を奪った。「7回くらいからずっと準備していた。最後の最後いいところで回ってきてくれました。後ろに山田、村上と3、4番がいたので、なんとかつなごうという気持ちだった。良いところに落ちてくれて、最高の結果になってくれました」と振り返った。

二塁走者塩見が生還するとベンチからは選手たちが飛び出し、川端もガッツポーズ。試合開始から4時間40分以上が経過した球場で、ヤクルトファンが沸いた。

裏のオリックスの攻撃を0点で抑え、日本一を決定させると、川端はグラウンドで涙、涙。「本当にめちゃくちゃうれしかったですし、こんなに涙出るとも思わなかった」とかみしめた。

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