ロッテ東妻勇輔投手(25)が10日、来季の契約更改交渉に臨み、700万円増の年俸2200万円でサインした。

プロ3年目の今季は37試合に登板し、1勝4ホールド、防御率2・88。ピンチでのワンポイントも含め、さまざまな局面で起用されながら、経験値を増やした。先輩田中に教わったツーシームでゴロアウトを増やしたことが効果的に。「球は速いかもしれないですけど、(プロでは)それで空振りは取れないと思っていたので。今の武器を早めに見つけられたのはいいことかなと思います」と手ごたえを感じる1年になった。

一方、11月11日のオリックスとのCSファイナル第2戦(京セラドーム大阪)では、0-0の6回2死一塁で登板し、初球のスライダーを杉本に痛恨の決勝2ランにされた苦い経験がある。「ストライクゾーンじゃなくてワンバウンドから入ろうという気持ちで投げてあの球なので、自分の技術のなさがすごい露呈した場所かなと。ああいった場面で右打者を絶対にしっかり抑えられる投手になりたいと思います」と誓った。

直球、スライダーとも好調時には打者が手を出せない切れ味を誇る。来季は小野とともに、さらなる安定感のアップが期待される。(金額は推定)