“ビッグサウスポー”が、黄金時代を築く。ヤクルトの新入団選手発表会が10日、都内の明治記念館で行われた。ドラフト1位の山下輝投手(法大=22)は「チームの柱になりたい」と決意を語った。

188センチ、100キロの体格から最速152キロの直球を繰り出す大型左腕。持ち味は「力強く重たいストレート」とアピールした。チームは今季、9勝の奥川や左腕の高橋らが躍進。若い投手陣が20年ぶりの日本一に貢献した。高津監督も「今年の勝てた要因の1つとして、若い選手が頑張ったこと」と挙げる。若手の突き上げが、チーム内で相乗効果を生み出し、戦力の底上げにつながった。

連覇へ向け、競争の激化は必要。同監督が「第一印象はでかい」と評した山下は同年代の活躍に「若い年代が活躍されている。そこに自分が入っていければ」と対抗心を燃やした。

東京6大学秋季リーグ戦で負った左前腕尺骨の疲労骨折も順調に回復。投球練習も再開している。ローテーション争いから抜けだし、目指すは1年目からの1軍登板。名前は輝と書いて「ひかる」。阪神佐藤輝の「てる」や「あきら」と間違えられることもある。「ひかるで覚えていただけるように頑張ります」。結果で自身の名前を広めていく。【湯本勝大】