来季は“真のタイトルホルダー”となる! 初の最優秀中継ぎ投手賞を受賞した日本ハム堀瑞輝投手(23)が15日、都内で開かれた「NPB AWARDS 2021 supported by リポビタンD」で表彰された。初タイトルにも満足はしていない。さらなる成長を目指し、今オフは新球習得に取り組む。

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堀は受賞の喜びを控えめに口にした。「中継ぎをやっている上で一番取りたい賞。うれしいですし、自信にもつながるとは思います」と言いながらも「今年は、自分の力というより、運とタイミングがほんとに良かったと思います」と冷静に振り返った。

昨季パ・リーグのホールド数1位と2位だったモイネロと平良が抑えに、同3位の高橋礼は先発に配置転換したことも追い風となった。さらに宮西の不調もあって、セットアッパーのポジションが転がり込んできた。「来年は自分で、開幕から頑張って取れました、と言えるようにしたい」と力を込めた。

2年連続のタイトルへ向けて改良も重ねる。「来年は何かプラスアルファをしていかないと、攻略されると思う。新しいことを見つけて来年挑みたい」と意気込む。まずは新球の習得に燃えている。今季投げた変化球は、スライダーとチェンジアップ。球種を増やすことで、より有利なカウントに持ち込む。「今は新球習得を目指してやっているところ。来年のために取っておきたいので、まだ秘密ですけど」と試行錯誤を重ねている。

オフの自主トレは、師とあおぐ宮西に志願。昨年に続きともに行う。14年連続で50試合登板を果たした鉄腕左腕の技術を吸収し「今年よりも、1球目から安定感が増していくピッチングをしたい」と話した。来季は誰も文句のつけようがない、完璧なタイトルホルダーを目指す。