オリックスは1日、テスト生として宮崎春季キャンプに参加していた元日本ハムの中村勝投手(30)と育成選手契約を結んだと発表した。推定年俸は600万円で、背番号は121に決まった。

スーツ姿で代表取材に応じた中村は「本当に、この場にまた立てるチャンスをいただけてうれしい気持ちでいっぱいです。ここがゴールではないので、また一歩ずつ進んでいきたい」と力を込めた。

中村は09年ドラフト1位で日本ハムに入団。14年には先発として8勝をマークした。日本ハム時代の17年7月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、18年に実戦復帰。19年は1軍登板1試合に終わり、戦力外通告を受けた。

20年はオーストラリアでプレー。21年はメキシカンリーグのグアダラハラ・マリアッチスでプレーし、9試合で8勝0敗、防御率3・25を記録。最多勝と最高勝率のタイトルを獲得し、最優秀投手にも輝いた。

福良GMは育成選手契約での獲得について「もうちょっと見てみたい。長いイニングも投げていないので。それで育成で、まず獲得を」と説明。今季中の支配下選手登録の可能性については「あとは自分の力で支配下を勝ち取るしかない。タイプ的には先発が一番良いかなと思っている。戦力になってくれれば」と期待を込めた。【真柴健】