最速154キロ右腕、阪神ドラフト1位森木大智投手(18=高知)がプロ初の実戦登板を果たし、1イニングを1安打1奪三振無失点に抑えた。

8回から4番手で登板。先頭石橋をこの日最速152キロ直球で三ゴロに打ち取ると、石垣は中飛、2死から9番石岡に中前打を許したが、続く1番ブライトは151キロ直球で空振り三振に仕留めた。

【関連記事】阪神ニュース一覧

右打者4人を相手に11球のうち直球は8球。そのすべてが150キロを超えた。直球の平均球速は150・9キロで、剛腕ぶりを証明。ランナーを許してからはけん制も投じるなど、落ち着いたマウンドさばきだった。

昨年10月11日のドラフト会議で指名されてから151日。森木はこの間、はやる気持ちを抑え段階を踏んできた。1月中のブルペン投球は捕手を立たせたまま。2月1日に卒業式を終え、翌2日に2軍の高知・安芸キャンプで練習をスタートさせると、同日にプロ入り後初めてブルペンで捕手を座らせ13球。同23日にはフリー打撃で初の打撃投手を務めた。今月8日には鳴尾浜で、プロ入り後初の実戦形式となるシート打撃に登板。そしてこの日、初めての実戦となる中日戦のマウンドに立った。

これまで森木が投げるたび、2軍首脳陣からは絶賛の声が相次いだ。それでも2軍投手陣を預かる安藤コーチは「無理はさせない」と一貫してきた。高知高の恩師、浜口監督が「『やるな』と言っても追い込むタイプ」と表現するストイックな18歳をコントロールし、無事に初登板を終えた。

<森木の全投球>

<1>石橋

152キロ直球 三ゴロ

<2>石垣

125キロ変化球 ボール

151キロ直球 中飛

<3>石岡

151キロ直球 ボール

151キロ直球 空振り

124キロ変化球 ボール

151キロ直球 中安

<4>ブライト

150キロ直球 ボール

150キロ直球 ファウル

134キロ変化球 ストライク

151キロ直球 空振り三振