オリックス後藤駿太外野手が、ソフトバンクの快進撃を止めた。

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同点の延長10回2死二塁で代打で登場。ソフトバンクの守護神・森の変化球を捉え、右中間を破る決勝の適時三塁打を放った。「なんとか前に飛ばして、コトを起こそうと食らいついていきました」。 3年ぶりのお立ち台。ヒーローは帽子をかぶらず、恐竜のイラスト入りのモスグリーンのバンダナ姿で現れた。春季キャンプで宗から同じメーカーの物をプレゼントされ、愛用してきたが「これは息子のために。息子が恐竜大好きなので…」と理由を説明。活躍した姿を、テレビの前で待つ家族に見せたかった。

「昨年優勝しましたけど、僕自身はふがいない成績で。今年は出てやろうと必死にやってきました」。13年から5年連続100試合以上に出場した10年のドラフト1位が、昨季は56試合どまり。本塁打も打点も最少1だった。このままでは終われない、その一心でオープン戦は4割3分5厘と打ちまくった。吉田正、杉本、福田がそろう外野陣で、代打でチャンスをつかみ、決勝打の結果を出した。【堀まどか】

▽オリックス中嶋監督(今季初の延長戦を後藤、宜保の適時打で勝ち)「あの大事な場面で、チームを救ってくれた。(宜保の2点目の適時打も)大きいですよ。もう1点というのは、非常に大きいヒットだった」