阪神はドラフト3位の桐敷拓馬投手(22)が、連敗ストッパーの期待を背負って先発する。当初予定された藤浪晋太郎投手(28)の新型コロナ感染で離脱したため、中継ぎから代役を務める。

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新潟医療福祉大では完全試合を達成した左腕。ここまではヤクルトとの開幕第3戦でプロ初先発し、6回途中3失点で黒星がついたが、援護のないまま5回まではソロによる1失点と粘った。その後は中継ぎで4試合に登板している。

チームは1分けを挟んで5連敗中。阪神の5連敗以上を新人が先発勝利で止めれば、8連敗を止めた07年9月28日中日戦(甲子園)の上園啓史以来となる。

全国的にも珍しい名字の桐敷が泥沼からチームを救えるか。

 

桐敷拓馬(きりしき・たくま)

▼出身 1999年(平11)6月20日生まれ。埼玉県鴻巣市出身。

▼球歴 屈巣(くす)小1年時に屈巣ニュースターズで野球を始める。川里中時代は行田リトルシニアでプレー。本庄東では1年夏からベンチ入りし、同秋からエース。甲子園出場なし。新潟医療福祉大では1年秋にリーグ戦初登板。21年ドラフト3位で阪神に入団。背番号は47。

▼完全試合 昨秋ドラフト指名直後の10月16日の平成国際大戦では関甲新学生リーグ初の完全試合を、リーグ新19奪三振で飾る。

▼球種 最速150キロの直球、スライダー、フォーク、チェンジアップ、ツーシーム。

▼珍姓 名字由来netによると、全国の「桐敷」姓はおよそ120人。「この名字で得したことはないですね…。これからも頑張って広まってほしい」。

▼珍姓その2 NPBで「桐」の字が入る選手は2人目。89年日本ハムにドラフト外で入団した桐山明佳捕手で、公式戦出場はなかった。桐敷はプロ野球史上初めて1軍の公式記録に「桐」の字を記した。

▼憧れ 西武、ダイエー、巨人、横浜で活躍した、前ソフトバンク監督の工藤公康。「体を大きく使って勢いのある真っすぐを投げていたので、ああいう選手になりたい」。

▼関西 明るい人が多いイメージを持つ。阪神のイメージは「甲子園とかファンの『黄色』というイメージが強いです」。

▼サイズ 178センチ、90キロ。左投げ左打ち。