中日木下拓哉捕手(30)が16日、新型コロナウイルス感染による隔離期間を終え、ナゴヤ球場で練習を再開した。キャッチボールにノック、マシン打撃などをこなし「ようやく解放された気持ち」と明るい表情だった。8日の検査で判明し、屋外で体を動かすのは8日ぶり。ただ、無症状で自主練習はできており、初日から動きは軽やかだった。

「隔離中もバットを振ったり、ボールも家の中で投げていた。打ったり投げたりで不安とか違和感はなかった」

隔離中の木下を支えたのがビーズソファ「Yogibo(ヨギボー)」だ。ベッドやリクライニングチェアなど、使い方に合わせて形状を変えられる米国発のソファで、自宅での送球相手にした。勢いを吸収してくれ球拾いも簡単。昨季チームトップの盗塁阻止率4割2分6厘の強肩維持に努めていた。

さっそく17日のウエスタン・リーグ阪神戦(ナゴヤ)で実戦復帰する。1軍は前週のヤクルト、巨人との東京6連戦を3勝3敗。貯金1をキープし、本拠地に戻った。「全試合テレビで見て、(野球が)できないことはつらいなと改めて思った。いろいろ刺激になりました」。離脱前は開幕から全33試合に出場し、打率2割8分8厘、2本塁打、14打点を刻んだ正妻復帰は秒読みに入った。【伊東大介】

○…小笠原が17日に今季3度目のDeNA戦(バンテリンドーム)に先発する。3月29日の同戦では7回3失点で敗戦。翌日に新型コロナ感染が判明して約1カ月、離脱した。復帰後は体調面の考慮もあり6イニング限定ながら2戦2勝。「常に長いイニングを投げる思いで投げている」。今回はリミッター解除でけん引するつもりだ。

○…松葉が中10日で18日ヤクルト戦に先発する。立浪監督との話し合いで「バンテリンドームで5回まで限定」という異例の先発を継続中。7日阪神戦は5回1失点、63球で初勝利を挙げ、4試合で防御率0・89と安定している。「当日にベストを出す準備はできている。もうプロ10年目。体の状態は動いた中では分かる」と、万全の状態で2勝目をにらんだ。

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