大瀬良、森下を中心とした先発陣が安定した戦いをけん引している。特に左腕床田の成長が大きく、ここまで大瀬良に次ぐ4勝をマーク。柱の一角に成長した。新助っ人のアンダーソンも加わり、昨季最多勝の九里もいる。先発投手のクオリティースタート(投球回6回以上自責3以下)率73・9%はリーグトップだ。栗林につなぐ勝ちパターンの確立が急務といえるが、盤石の先発陣で試合を優位に運びたいところだ。

野手陣はカブスへ移籍した鈴木の穴を感じさせない攻撃力を見せている。経験ある菊池涼に加え、西川、マクブルーム、坂倉を固定した主軸を中心に打線がつながっている。4番を務めるマクブルームは選球眼が良く、ここまでリーグ4位の23四球を選び、打率も3割目前まで上げた。

一方で本塁打数はリーグ最少24本で、盗塁数もリーグ最少の8個だが、つながりのある攻撃で打開してきた。指名打者制もある交流戦で、選手起用も含めてどのようなベンチワークを見せるのか。首脳陣の采配も注目点となるだろう。【広島担当=前原淳】

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