ヤクルトが両軍合わせて30安打の乱打戦を制し、球団史上初の10カード連続勝ち越しを決めた。

山崎晃大朗外野手(28)が逆転3ランを放った。1点を追う6回2死二、三塁で、広島森下の直球を右翼席へ。「追い込まれた中で三振は何も起きない。どこにでも当てられるように、食らいついていけるように」とバットを短く持って、ジャストミート。これまで神宮で負けなしだった森下に初めて土をつけた。

決勝弾に高津監督は「お世辞にも想定内とは言えないですけど」と笑ったが、5月25日の今季1号(日本ハム戦、神宮)もサヨナラ3ランだった。この日は3安打してすべて生還。初回は4番村上の先制打で、7回は3番山田の二塁打でホームを踏んだ。チャンスメーク、ポイントゲッター両方の役割を担い、5月半ば以降は主に2番でスタメンをキープしている。

攻撃が打者3人で凡退したのは最後の8回のみ。6回は2死から4点。7回は1死からの5連打などで5点と畳み掛けた。山崎は「後半戦(リーグ戦再開)が始まってからの2連勝。勢いを加速させる2勝だったのかなと思います」。2ケタ得点は今季5度目。昨年10月8日以来の7連勝で、貯金を21に伸ばした。

▽ヤクルト木沢(2番手で2回を1安打無失点に抑え、中継ぎながら4勝目)「ビハインドでも1点差のまま次の投手につなぐことができれば勝機がある打線だと思う。(山崎)晃大朗さんには助けてもらってばかり。クラブハウスでお礼言わなきゃなと思ってます」

▽ヤクルト・スアレス(4回2失点で登板4試合目も初勝利ならず)「状態としては悪くなかったが、もう少し粘り強く、長い回を投げないといけないし、先発の役割を果たさないといけない」

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