<広島7-0DeNA>◇4日◇マツダスタジアム

広島がDeNA打線を3試合連続で零封し、同一カード3連勝を決めた。先発玉村昇悟投手(21)が6回4安打無失点。打っても先制打を含む2安打と活躍し、4月7日以来、150日ぶりの2勝目を挙げた。

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広島玉村は1本のペンでコントロールを磨いた。今春キャンプ時、横山投手コーチの発案でベース盤の上に黒いボールペンが置かれた。「この上を通してみろ」。容易なことではない。ボールペンの太さは1センチあるかないか。マウンド上からは、その存在すら見えづらい。玉村は「かすかに見える黒いものの上に投げるのは難しい。ただ、それは意識の問題。『ココに投げる』とより強く意識もできるようになったので」と効果的な練習だったと振り返る。この日唯与えた四球も際どいコースを攻めた上でのもの。生命線のコントロールは、地道なトレーニングのたまものだ。【広島担当=前山慎治】

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