DeNA上茶谷大河投手(26)が、3カ月ぶりの1軍登板を5回2失点でまとめ、今季3勝目を挙げた。1回先頭から阪神中野、糸原に連続四球を与え、近本に適時打を許した。続く大山に犠飛を打たれ、打者4人で2失点。だがここで踏みとどまり、尻上がりに調子を上げた。

故障と新型コロナウイルスを乗り越えた。6月8日の日本ハム戦(札幌ドーム)の守備でベースカバーに入ろうとした際、転倒して左足首を捻挫。7月にはコロナ陽性判定を受けた。「チーム状態もいいので、久しぶりではありますが、しっかり自分の投球をしたい」。2回、3回も得点圏に走者を背負ったが、今度はフォークと直球で中軸を打ち取り、要所を締めた。

7日に恩師の訃報が届いた。東洋大の高橋昭雄前監督が亡くなり「勝負の厳しさなどを教えていただきました。天国で見守っておられる高橋監督に活躍する姿を見せられるように頑張ります」と決意を新たにした。5月の対戦で5回途中7失点と打ち込まれた阪神打線に、今度はしっかりリベンジした。

1点ビハインドで降板も、直後に味方が今季最多の1イニング7得点で逆転。ベンチの上茶谷も興奮気味にほえ、味方打線に感謝した。

神宮では首位ヤクルトが広島に勝利。DeNAは引き分けてもマジックが点灯するピンチだったが、土俵際で粘りを見せた。

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