ヤクルト村上宗隆内野手(22)の弟で九州学院(熊本)の村上慶太内野手(3年)は、支配下でのドラフト指名から漏れた。熊本市内の専用グラウンドで待機していたが、名前を呼ばれることはなかった。育成選手で指名されても、プロ入りではなく大学や社会人野球への進路を選ぶ意向を明かしていた。平井誠也監督(50)が代理で取材に対応し「また頑張ってくれると思います。引き続きよろしくお願いします」と話した。

「ムネニイ」と慕う偉大な兄は、今季日本選手シーズン最多となる56本塁打。64年王貞治(巨人)の55本塁打を上回り、史上最年少の3冠王にも輝いた。ただ、平井監督の「また頑張ってくれると思います」という言葉通り、大学進学なら4年後のドラフトで再びチャンスがある。慶太は慶太の道で、新たな野球人生をスタートさせる。

◆村上慶太(むらかみ・けいた)2004年(平16)11月11日生まれ、熊本市出身。託麻南小4年から「託麻南小野球部」で軟式野球を始める。長嶺中では硬式の「熊本東リトルシニア」に所属。ポジションは主に一塁。3兄弟でヤクルト村上宗隆は2番目の兄。九州学院では1年秋からベンチ入り。高校通算7本塁打。直近では10月2日の栃木国体でソロアーチを放った。好きな食べ物は焼き肉。趣味はサッカーゲームやメジャーリーグ鑑賞。190センチ、100キロ。右投げ左打ち。

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