来季から広島のヘッドコーチに就任することが決まった藤井彰人氏(46)が25日、マツダスタジアムで就任会見を行った。新井新監督の就任会見時と同じように、真っ赤なネクタイを巻いて壇上に上がった。

新井新監督からヘッドコーチ要請を受け、受諾した。「すごくうれしく思っています。その半面、不安もありますけど、今はワクワク、期待している自分が大きいです。監督から電話もらったときはびっくりしたのが正直な気持ち。まさか自分がというか、僕でいいのかなというのが本音でした。考えて、新井監督のためにと言いますか、新しいところでチャレンジしたいという気持ちにすぐなりました」。現役時代を含め4球団目となるユニホームに袖を通すこととなった。

藤井氏は98年ドラフト2位で近鉄に入団。キャッチングや配球の妙に定評があり、近鉄から楽天を経て、10年オフにFAで阪神に移籍。温厚で明朗な人柄で、阪神では移籍した11年7月2日横浜戦(甲子園)で新井監督とともにお立ち台に上がり、そのやりとりが爆笑を誘った。それからファンから「男前」のニックネームで愛された。

現役時代は3球団を渡り歩き、野村監督や梨田監督ら現役時代に名捕手と呼ばれた指導者たちの下で、通算1073試合に出場した。17年から阪神のファーム育成コーチ、2軍バッテリーコーチを歴任。19年から今季まで1軍バッテリーコーチを務めた。

広島ではバッテリーコーチではなく、ヘッドコーチを務める。「優勝を目指していけると思うので、頑張りたいと思います。個人個人で少しでもレベルアップをしてくれたらチームのためになると思いますし、自分の野球人生は限られていると思うので、少しでもレベルアップできるようにお手伝いさせていただきたいと思います」。新井監督の分身として、持ち前のコミュニケーション能力で新井イズム浸透に貢献していく。

【関連記事】広島ニュース一覧