ソフトバンク新任の斉藤和巳1軍投手コーチ(44)が1日、ペイペイドーム内で就任会見に臨んだ。主な一問一答は以下の通り。

-10年ぶり復帰

「決めてから、数日たってるんですけど、すでに胃が痛い状況です。それくらいプレッシャーも感じてますけど。優勝も逃してますし、少しでも力になれたら。全力ですべてに関して向き合ってやっていきたいと思います」

-打診されたときの心境は

「来たか、という感じはしましたけどね。びっくりした部分はありましたけど、正直うれしさの方が勝ったかなという。ホークスには感謝の思いをずっと忘れずに過ごしていましたから、1軍の投手コーチという大役を引き受けさせていただくと言うことで少しでも恩返しできたらなという思いです」

-課題は四球数減

「監督もね、そういう言葉をシーズン終わってからもマスコミの方に発言されているのを見ていましたし、ホークスファンの方からもSNSでいろいろ届くようになって、四球のことを書かれていることが多い。1年間、四球というところと付き合って、向き合っていかないといけない。0になることはない。向き合い方を1人1人と話し合いながらやっていきたい。意味のある四球ならいいと思いますけどね」

-解説者としての経験も生きる

「実際に中に入ってみてやっていく中で、外から見ていた経験が生きてくるかもわからないですし、何か力になるかどうかは想像できないですけど、マイナスは絶対にないと思うので、そういうところも感じながら時間を大切に使っていきたいと思います」

-目標は

「優勝できなかったわけですからね。今はやりの、『アレ』を目指して頑張ります」

-プレッシャーを感じる

「いきなり1軍やからね。チームの勝敗に直結するところやし。投手というのは今年1年の戦いの中でも課題が結構大きく出てしまった部分もあるから。そういったところも考えるとプレッシャーも大きいかな」

-投手陣の印象

「長所だらけやと思うけどね。お世辞抜きにしてもね。はたから見ていても、ファンの型もそうやけど、物足りなさというのは1人1人の投手に感じてる部分は大きいと思うので。それがもう少し長所を出していければ、自ずと数字もある程度変化してくると感じている部分もある。その手助けというか、アプローチの仕方を一緒にやっていくのが自分らの仕事かなというのはあるので。外から見ても能力の高い投手は多いですから。見ている感じだけじゃなくね、他のチームのOBとかと話しをするときも、ホークスは投手が豊富、選手が豊富というのはみなさんが言われることなんで。1人1人の選手の能力は間違いなく高いという証拠やと思いますけどね」

-エース千賀はメジャー移籍も

「まだ彼が本当に抜けるかどうかというのはわからないところで、もしいなくなったらというのも考えながらやらないといけないですし、どうかな。彼の穴はなかなか埋められないという言葉は使いたくないですね。立場的に。どうにかして埋めますし、埋めないといけないですし、埋まると思っていますけどね」

-秋季キャンプではどんな指導

「まずは見ないことにはね。投球練習もそうですけど、練習してる姿だったりそういったところでも1人1人の性格も含めて、そういうのも出てくるはずなんでね。もしかしたら改善するべきところが見えるかもしれないし、すべての練習、何をするにも投げるためにやっているわけですから。打者を抑えるために練習するわけですからね。どういう意識でやっているかというのを見て聞いて、そこからスタートしないことには。まあ、そういったイメージでは持ってますけど、実際に見てしまったらイライラが止まらないかもしれんけど。そこはわからないですけど」

-四球を減らすために

「トータル的に言えば、メンタルも含めてそれは技術なんで。メンタルと技術を離していたらいけない。それは一緒なんで。よく言う心技体という言葉は、それはもうひとつなんで。1個1個が良くてもだめ。全部バランス良く持っていないとだめ。1人1人の選手と話してみて、どの当たりが原因なのか探ってみないといけない。こっちの考えを押しつけるわけじゃなくて、一気に改善というのはどうかわからないですけど。1人1人の技術が変わってくればトータル的に数字も変わる。(四球を)減らすことがすべてじゃない。勝つことがすべてなので。意味のある四球を増やしていければ、自ずと勝つ確率は上がっていく。投手も出したくて出しているわけではない。出る原因というのは必ずあるわけですから。そういう手助けができるようにいいアプローチができれば」

-オリックスに勝つためには

「投手と打者、両方が頑張らないといけない。投手ができるのは極力失点を減らす。そこはバッテリーの共同作業なので。捕手のところは管轄外かもしれないですけど。的山コーチと話していかないといけないところも増えてくる。少しずつというか、少しでも改善できれば。そこだけですよね。小さなその差がもしかすると、結果が大きくなってしまっただけで、少しずつ改善していければ、確率的には一番上に行けるようにはなっていると思うんですけど」

-オリックスも投手陣が整備されている

「それはねえ、すばらしい投手スタッフですもんね。見ていてもほれぼれするというか。見ているこっちが気持ちを持っていかれるようなね。しかもああいう大舞台で。必ず試合の中では何度もピンチがあるので。ここというときに自分がイメージしたボールを投げられるように日頃の時間を費やしているわけですから。そういう意識で365日、2時間、そういうイメージを持っておいてくれるような選手を1人でも増やしたいですね」

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